iGCNの関心空間アーカイブ

関心空間上で私iGCNが登録したキーワードのアーカイブです。

新ネットワーク思考~世界のしくみを読み解く~

 WWWの構造の研究から、新しいネットワークの構造を発見したノートルダム大学物理学教授のアルバート=ラズロ・バラバシによる、ネットワーク理論入門書。

 

あまりの面白さに、あっという間に読み終わってしまった。  

 

本書のキーワードである、「スケールフリーネットワーク」が、世界のあらゆるところで見いだされると言うことが、豊富な挿話とともに紹介されている。

 

ネットワーク内に、一定期間ごとに新たな「ノード」が追加され、新たなノードは既にあるノードの中から「より多くのリンクを持つノード」に優先的にリンクを張る。この条件下(成長と優先的選択)で成長したネットワークが「スケールフリーネットワーク」である。

 

多数のリンクを持つ少数の「ハブ」と呼ばれるノードが出現する一方、圧倒的多数のノードはリンクを1つしか持たない。そしてネットワーク維持しているのは「ハブ」であり、ハブとなるノードを幾つか取り除くことにより、そのネットワークは崩壊する(ばらばらになる)。  

 

この理論を関心空間に当てはめてみると、「ノード」に当たるのが「キーワード」であり、「リンク」は「つながり」ということになる。新たにキーワード登録して、ほかのキーワードにリンクする時、やはり、「つながり」の多いキーワードの方が目に付きやすく、つながりを獲得しやすいだろう。  

 

関心空間内のハブを探すと、最も多くのリンクを得ているキーワードは、ぱやっぱや♪さんの土佐っこ(http://www.kanshin.com/index.php3?...)で、328ものリンクが張られている(2003.1.23現在)。次_はフロムさんのドラマ『ザ・ホワイトハウス』(http://www.kanshin.com/index.php3?...)で180リンク。こうした多数のリンクをもつ「ハブ」キーワードがこの空間を一つにしている、というのがバラバシ氏の教えである。  

 

うまく説明できないけれども、全ての関心空間ユーザーに読んでほしくて登録してみた。

 

2003/8/16追記  8/14のNewYork大停電について、スケールフリーネットワークの観点から、この本に興味深い記載があったので、転記します。1996年夏に起きた米国西部停電事故に触れた一説です(173P)。

「この1996年の米国西部停電事故は、専門家が”カスケード故障”と呼ぶものの典型である。ネットワークが輸送システムであれば、局所的な故障によって負荷は他のノードに移行する。負荷の増加分が無視できるぐらい小さければ、負荷はなめらかに系のその他の部分に吸収されていき、故障には事実上誰も気づかないだろう。しかし、負荷の増加分が近隣のノードには背負いきれないほど大きければ、近隣のノードはその負荷をさらに周辺のノードに回すことになる。こうしてカスケード(雪崩)現象が起こる。被害の規模と範囲は、システムから最初に除去されたノードの規模と容量に依存する。」

参照:http://www.yomiuri.co.jp/world/news/...

 

2004/4/11追記  近年の登録者数の増加、KW数の増加に伴い、ここ関心空間での「つながり」の希薄化を感じて止みません。私が関心空間に参加し始めた当初はメンバーは5000人前後であったかと記憶しています。KWを登録すれば、ただちに感想の書き込みや、つながりの登録がなされ、ピロリーンという音が耳に心地よかったです。今やKW数も十万を超え、日々登録されるKWのちぇっくもままなりません。その分、KWに対してつけられるつながりが減少し、新規のメンバーにとっては、関心空間の面白みが分かりづらくなっているのではと思います。つながりをたどって、新たな発見、新たなパーソナリティとの出会いが出来るというのが、関心空間システムの最大の魅力だと思います。そんなことを考えていたところに起きた、山形浩生氏のうちどめ宣言(http://www.kanshin.com/index.php3?...)は私にとっては衝撃的でした。多くのKWを抱えるユーザーの退会が意味するところは、「ハブ」となるKWを失うことであり、上記の大停電の例に見られるようなネットワークの崩壊を招くのではないかと危惧しています。  まあ、そんな贅沢を言うヒトのために、関心空間groupのシステムがあるのでしょう。私自身は、そこまで特定のこだわりを持っている人間ではないので、特定のgroupに所属するということは無理ですが。  

KWをたてようかとも思いましたが思い切りメタ系なので、ここに追記として書かせていただきました。勝手な意見ですみません。

 

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く